最初から、高いNASは要らない
NASを処理の本体にすると決めたとき、最初は上位の機種も考えました。でも、結論は最初の1台は、UGREENのDXP2800でいい、です。2ベイの小さな機種で、CPUはIntelのN100。メモリは8GB(16GBまで増設できる)、ネットワークは2.5GbEが1ポートです。
私の用途で要るのは、ストレージの容量ではなく、Dockerのコンテナをいくつか安定して動かし続ける力です。それならこの1台で始められます。
N100か、RK3568か
UGREENの小さなNASには、IntelのN100を積んだものと、ARM系のRK3568を積んだものがあります。
| Intel N100 | Rockchip RK3568 | |
|---|---|---|
| 種類 | x86(一般的なパソコンと同じ系統) | ARM |
| 処理の力 | 高い | 控えめ |
| 消費電力 | 小さい | さらに小さい |
| 向いている使い方 | Dockerでアプリを動かす、仮想化 | ファイルの保存と共有が中心 |
私が選ぶのはN100です。決め手は処理の力よりも、x86であることです。Dockerのイメージやソフトウェアの多くは、x86でそのまま動きます。自分で作ったシステムを載せるとき、ARM向けに作り直す手間がありません。いずれメーカーのOSの更新が終わっても、別のOSを入れて使い続けられる余地もあります。
ミニPCではなく、NASを買う理由
N100を積んだ機械なら、安いミニPCもたくさんあります。それでもNASにするのは、24時間止めずに動かす前提で作られているからです。常に動かすものは、スペックの数字より、止まらないことが大事です。
ストレージを2台差せることも利点です。1台目のNASでは、アプリケーションとデータベースを動かしながら、ディスク2台でデータを二重にしておけます。
同じ機種で、買い増していく
処理が足りなくなったら、同じDXP2800を買い足します。上位の機種に買い替えるのではなく、同じ機種を並べて、処理を分け合わせる。これが、需要に合わせて少しずつ投資する形です。
- 1台目:アプリケーション、データベース、トンネル、Git。まず全部載せて、負荷を測る。
- 2台目:予備機とバックアップ。
- 3台目以降:処理を分担し、1台が止まっても続く構成へ(連載の第5回)。
同じ機種でそろえれば、設定をそのまま使い回せ、壊れたときに部品を融通することもできます。1台あたりが安いので、1台の故障が全体に与える痛みも小さくて済みます。
ネットワークのポートが1つなので、台数を増やすときは、ネットワークの分け方に工夫が要ります。次のノートで扱います。
TODO:実機の消費電力(何もしていないとき・負荷をかけたとき)をワットチェッカーで測って追記する。