データセンターの話は、まだしない

自前のデータセンターを持つ。この計画の第1回は、データセンターの話ではありません。月1,000円のレンタルサーバーから撤退し、月250円のサーバーへ引っ越す話です。

拍子抜けするかもしれませんが、これがいまの私の現在地です。開発環境は月250円のサーバーとAIの無料枠。6つあったドメインは3つにまとめて、身軽になって再起を図っているところです。

なぜインフラを後回しにするのか

NASのクラスタも、GPUのラックも、太陽光と蓄電池も、すべてお金がかかります。そしてそれを動かす理由は、その上で動くサービスです。サービスがなければ、どれだけ立派なインフラを作っても、電気代を払い続けるだけの箱になります。

収益がなければ、何も始まらない。だから順番は、インフラが先ではなく、収益を生むシステムが先です。

いま優先しているのは次の二つです。

  1. 250円のサーバーへ引っ越すこと。
  2. 開発中のシステムを完成させること。

開発にもお金はかけていません。コードはGeminiやClaudeのSonnetに書かせ、指摘して直させる。システムどうしが複雑に絡み合ったときに、矛盾なく動くかを検証する段階になってから、必要なAIに課金する。お金をかける場所は、効果がはっきり見えてから決めます。

ドメインを6つから3つへ

ドメインを減らしたのは、費用のためだけではありません。

管理するものを減らす

ドメインが増えると、更新の期限、DNSの設定、SSL証明書、サイトの中身と、見るべきものがそのぶん増えます。一人で運営していると、目の届かないドメインが出てきます。目が届かない場所は、放置されたサイトになり、やがて弱点になります。

評価を分散させない

中身の薄いサイトをたくさん持つより、中身のあるサイトを少なく持つほうが、検索エンジンからも読む人からも信頼されやすい。昔のアフィリエイトサイトの中には、いまの基準で見れば危うい内容のものもあります。残すサイトは中身ごと作り直し、残さないものは閉じる。集約は、その仕分けでもあります。

引っ越しのときに、次の段階を見越しておく

250円のサーバーは、終着点ではありません。このあと、500円のプランに上げ、VPSへ移り、最後は自宅のNASで動かす予定です。つまり、このシステムはこれから何度も引っ越すことになります。

だから今回の引っ越しでは、次の引っ越しが楽になる形にしておきます。

設定をコードから切り離す

データベースの接続先、パスワード、ドメイン名。環境ごとに変わるものは、コードの中に直接書かず、設定ファイルにまとめます。引っ越し先で書き換えるのは、その設定ファイルだけで済むようにします。

そのサーバーにしかない機能に頼らない

レンタルサーバーには、管理画面から使える便利な機能があります。ただ、それに頼ったシステムは、その会社のサーバーでしか動きません。VPSやNASに移ったときに困らないよう、できるだけどこでも同じように動く作りにします。

データを持ち出せるようにしておく

システムは作り直せても、データは作り直せません。データベースのバックアップを定期的に取り、別の場所に復元できることを確かめておきます。バックアップは、戻せることを確かめて初めて意味があります。

変更の履歴を残す

コードと設定ファイルは、Gitで履歴を管理します。いまは外部のサービスを使いますが、いずれはGitも自前のインフラの中に立てるつもりです。それは第4回で扱います。

この段階でやること

  1. 残すドメインと、閉じるドメインを決める。
  2. 残すサイトを250円のサーバーへ移す。
  3. 環境ごとに変わる値を、設定ファイルにまとめる。
  4. データベースのバックアップを取り、復元できることを確かめる。
  5. コードと設定をGitで管理する。
  6. 開発中のシステムを完成させ、収益化する。

TODO:実際の移行作業の記録(時期、移したサイト、つまずいた点)をここに追記する。

ここまで終わって、収益の見通しが立ったら、次の段階に進みます。250円のサーバーの手前に、VPSという入口を置く段階です。